ログハウスに薪ストーブは大変
ログハウスメーカーや施工工務店は、あの手この手で薪ストーブを薦めますが、注意が必要です。
薪ストーブの炎を見ると欲しくなりますよね。
薪ストーブの暖かさはエアコンや石油ストーブには無い心地よさがあります。
それに確かにログハウスには薪ストーブが合います。
薪ストーブはとても魅力的なので、ログハウスを建てたら薪ストーブを入れたくなりがちです。
でも、ちょっと待ってください。
私の実感では、ログハウスに薪ストーブって大変過ぎます。
薪ストーブの魅力につられて高価な薪ストーブを入れて後悔している人も、実際、沢山います。
ログハウスの施工工務店は決して言わない、薪ストーブをログハウスに入れない方が良い理由を記します。
家にいながら薪ストーブの暖かい炎を見れるのはとても幸せを感じるのは事実です。
でも、薪ストーブには深刻な困った点もあるのを理解した上で決めて下さい。
ログハウスに薪ストーブって大変過ぎる! 深刻な困った点
薪作業は重労働
「 薪はなんとかなりますよ。 」
薪ストーブ設置を薦める工務店や薪ストーブ屋でその様な無責任なことを言う所も少なくありません。
薪の入手は大変です。決してなんとかなるなんて簡単なものではありません。
薪は買うとかなりの高額です。
薪ストーブだけでログハウスを暖房しようとすると、だいたい一冬に3トンの薪が必要になります。
毎年、3トンの薪を作る労力は大変なものです。
薪は概ね以下の工程で作ります。
この工程をみただけで大変な労働だと分かると思います。
薪ストーブを設置すると、休日にどこか遊びに行く暇などなくなり、薪作りに体力と時間を取られてしまいますよ。
これに加えてログハウスのメンテナンスにも手間がかかります。
毎年でないにしても、具体的には上の様な作業をする事になります。
ログハウスは一般住宅よりも、DIYでメンテナンスする所が多いです。手間がかかります。
それ故、薪ストーブを入れたいならば、ログハウスではない家を建てた方が良いというのが私の意見です。
木はなかなかもらえない
薪にする木をあたかも簡単にもらえる様な言い方をして、薪ストーブを売ろうとする薪ストーブ屋もある様です。
その話を聞くと、家まで木を運んで無償でもらえる様な勘違いをしてしまいます。
実際は、もらえる木を探すのは大変です。
あったとしても、運んで持って来てくれはしません。自分で取に行かなければなりません。
木を運ぶ車が必要になります。
薪ストーブの為に軽トラックを買いますか?
それだけを考えても、薪ストーブって現実的ではないと思います。
薪はどうやって作るのか? 下記のサイトが詳しくまとまっています。ご参考にして下さい。
参照) 薪の作り方
薪割りで汚れる庭
” 庭に花や植木を植えてガーデニングを楽しみたい ”
そう願うならば、薪ストーブはやめた方が良いでしょう。
薪割りなどの薪作業は場所を取ります。
もらって来た木を庭に山積みすることになるでしょう。
切ったり割ったりすると木くずが出ます。
薪を入れておく薪棚もあまり見た目が良いものではありません。
薪ストーブを設置すれば庭が汚れる事になります。
庭の配管を壊す
薪割りなどの作業をむやみに庭で行うと壊してしまいかねないものがあります。
例えば雨どいの塩ビ管、斧で割った薪が当たって管が破損してしまう事も。
庭の地中には雨水や排水が通る配管だってあります。
その上で薪割りをして地面に衝撃を与え続けると、配管がつぶれしまうなんてことも。
庭には薪作業には適さない箇所があります。
ログハウスへの建て方への影響
薪ストーブは家の隅に設置されるケースが多い様ですが、実はとても非効率的です。
暖気は上に上がりやすいのですが、横には行きにくいです。
薪ストーブは家の隅より、中央の方が家の中を暖めやすいです。
薪ストーブはスペースを取るので、家の真ん中に置くとすると間取りを決めるのが難しくなるでしょう。
それに角トップなどにする場合、屋根に負担がかかる事になります。煙突を支えるのに屋根に補強が必要になってきます。
ログハウスの建て方に与える薪ストーブの影響はとても大きいです。
コストアップにもなります。