
ログ外壁塗装の仕方


ログハウスでなくともどの住宅も、年月が経てば外壁を塗りなおさなければなりません。
ログハウスの外壁は自分で塗れるのがメリットでしょう。
一般住宅の場合、塗装店に依頼する事になり、かなりの費用がかかります。
我が家の場合、全部、塗装を業者に依頼したら外壁塗装費用は70万円かかるとの事です。
その点では自分でやれれば、ログハウスは安上がりです。
・・・とは言ってもログ壁の塗装はかなり手間がかかります。
高い所は足場がないと無理でしょうね。
高い所だけ業者にやってもらっても、結構な費用がかかります。
我が家の場合は、50万円かかるそうです。
自分で塗装をやるなら、一人でも出来なくはないですが、家族で協力してやれるとイイですね。
私がやっているログハウスの外壁を塗る手順や方法のポイントをまとめてみました。
ご参考にして下さい。
※ 必要な主な物は以下の通りです。
- 高圧洗浄機
- ペンキや木材防腐剤
- 刷毛・容器
- 脚立
- 養生テープ
- 使い捨て作業用手袋
- 眼鏡

一番のポイントは天気だと思います。
ログハウスの外壁塗装の手順 等
ログ壁の掃除

塗装をするよりもログ外壁の掃除の方が重労働です。
業者に頼むと、サンダーで前塗った塗装をはがしてから、塗りなおします。
自分で塗装する場合は、とてもそこまで出来ないですね。
サンダーをかけるだけでなく、削って出た粉を除去しなければなりません。
本当に手間がかかります。
しかし、自分でやる場合でもログ外壁についた埃やドロを落とさなと塗れないです。

私は脚立に上りたわしや雑巾で水をかけながらふき取っていました。
ちょっと水をかけただけでは取れません。洗剤を使ってゴシゴシと力をかけて擦らないとなりません。
私は頭の上からドロドロ、ビショビショになってしまいました。真夏の暑い日にやったので、暑さもあって疲労困憊しました。

それでこれはなんとかならないかと思い、高圧洗浄機を買って使ってみたら、すごく楽に出来るので感動しました。
ログ外壁のドロや埃を掃除するだけでなく、前塗った塗料もはがすことが出来ます。但し、サンダーよりも表面は荒くざらざらになります。
自分でログ外壁の掃除をするなら、高圧洗浄機があるとないのでは大違いです。手が届きにくい箇所も掃除出来ます。
高圧洗浄機を使うなら雨の日だってログ外壁の掃除が出来ます。実際、作業し出すと天気を気にしなくて出来るのは有難く感じます。
ログ外壁が乾いてから次の木材防腐剤を塗布する工程に進むことが出来ます。
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木材防腐剤を塗る
木材防腐剤を塗った後、3日は晴天続きであって欲しいので、乾燥した真冬か梅雨の終わった夏の暑い頃の作業になります。
戸外での作業なので、冬よりも暑い夏に塗装をする人が多いかもしれませんが、12月にやった時は比較的順調に出来ました。
ログハウスの塗料で一般的に使われているのは、キシラデコールや和信なのでしょう。
しかし、高価です。一斗缶分で3万円近くします。
これだけ塗ればいいので、作業的には楽です。
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私の場合、節約して、木材防腐剤とペンキをそれぞれ塗りました。
木材防腐剤はクレオトップが強力です。
クレオトップが強力な防腐効果があるだろうと感じるのは、塗る作業をしていて疲れ易いのです。
シンナーの様な化学物質の匂いがします。おそらくその影響なのだと思います。
作業中は防御用の眼鏡は必須です。木材防腐剤の飛沫が目に入るのを防ぐためです。
色がクリアなクレオトップなら、液体の色はサマーイエローです。ほとんど無色と言って良いので使い易いです。
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ダークブラウン、こげ茶色のもあります。ログの色がその色で良ければ、ペンキ兼用として塗れるので経済的です。但し、かなり黒くなりますが ・・・
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刷毛でログに塗っていくと、ログが吸い込むようにクレオトップが入っていきます。ログが欲している様で、塗り甲斐がある気がしてきます。
それで結構の回数を重ね塗りします。
ログ壁だけでなく、窓枠や軒下なども塗っていきます。
木材防腐剤が乾くのに数日、時間をおいて次にペンキを塗っていきます。
ペンキを塗る
本当は木材防腐剤を塗る前にやった方がいいのでしょうが、窓などペンキをつけたくない箇所を覆います。
UXクロスマスカーテープという養生用のテープが便利です。


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塗り終わってから3日間は雨に濡らしたくないので、天気予報をチェックしてペンキを塗りだす日を決めます。
私は木造防腐剤を何度も塗ったので、ペンキは市販の安いものを選んで塗っています。
ペンキは防腐剤とは別に紫外線からログを守る為に塗ります。
塗装の作業は一人でやるとなかなか進まないと感じるのですが、家族で協力してやるとすごく捗る感じがしますね。

ログ壁だけでなく、軒下の高い所も下から塗っていくことになります。
ペンキが顔にかかりやすいので注意が必要です。
下から塗ろうとするとペンキで腕が汚れます。
ペンキや木材防腐剤は決して人体に良くはないので、出来るだけ体につかない様にしたいものです。

ノッチ部分は丸太の木口も忘れずに塗りましょう。
木材防腐剤同様、ペンキも2回以上、重ね塗りします。私の場合、一面にペンキを塗るのに一日ではとうてい終わらないです。
ログ壁から少し離れて立ち塗り具合をチェックします。
ペンキが乾いて上手く塗られていたら、養生テープをはがして、作業完了です。
※ 実際はペンキを塗る前には、必要な箇所にコーキングを行います。コーキングが乾いてから上に塗装します。
ログハウスの塗りにくい部分

ログハウスは自分で塗れて経済的と記しましたが、塗りにくい箇所があります。
足場を組まなければ、手が届かない高い箇所です。
例えば、三角屋根の破風板です。手が届く下の部分は塗れても、屋根のてっぺんまで多くの部分は塗るのが難しいです。

またドーマーの外側も同様です。
防火材でサイデリングしていても、屋根の下などは木材のままですと、やはり塗装しなければなりません。
これらの場所は、業者に頼むか、足場を組んで自分でやるかどちらかになるでしょう。
こういった箇所はログハウスを建てる時に、板金をまくなどして、メンテナンスしなくて良い様にしておくと楽ですね。
ログハウスの塗装計画を立てる
私の経験からすると一度に塗装できるのは、一面のログ壁のみです。
一年に一面塗りなおすつもりで計画を組むと良いと思います。
一度塗りなおしてしまうと、結構持ちます。
どの面も同じだけもつという訳ではないですね。やはり雨風が当たりにくい面は10年近く耐久性があると思います。
ところが、軒が短い面、特にノッチは傷みやすい様です。
一年に一回はログハウスの状態を確認して、メンテナンスの予定を立てることをお薦めします。

塗装はかなりの作業量ですので、計画しないとずるずるとやらないまま ・・・
なんていう事になりがちです。
また、いつ作業するのか予定が分かっていた方が家族で協力し易いです。
” 今年はこの面のログ壁を8月に塗り替える! ” といった様に決めましょう。
ログハウスの塗装はログハウスの寿命を伸ばすとても大切な作業ですから。