後悔しない為のログハウスの玄関
大手ログハウスメーカーのプランでは、玄関は軽視されています。
その為か、ログハウスというと、山岳にある避難小屋と変わらない様な玄関の様なイメージが定着しつつあると思います。
玄関を簡単に作ってしまいたいというのは、ログハウスメーカー側の作り易さという理由もあります。
だから、ログハウスを建てたいと思っている人は、玄関に関しては、どうしたいという意思を示さないと、簡易なものになってしまいがちだと思います。
そこで、玄関に関して後悔しない為に、ログハウスの玄関の要点をまとめました。
ログハウスの玄関の注意事項
住宅の玄関と山小屋の玄関の違い
日本において大手ログハウスメーカーのプランに見られる玄関がおかしいと私が主張する要点を記します。
ログハウスにみられれる簡易な玄関
玄関ドアを開けると直ぐに居間になっている
そんな間取りがログハウスには多く見られます。
宅急便配達員も回覧板を届けに来た近所の人も、ドアから家の中が丸見え状態です。
お父さんが寝そべってテレビを見ている様子が、訪ねて来た人に見られてしまうというのは、私ならば嫌だなぁと思うのです。
ログハウスの工務店からすると、あまりログ壁を作りたくないです。
一般住宅と違って壁を作るのが大変なのです。
それに1階の壁は2階を支える役割もあります。
だから、変なところに壁を作りたくないというのが、建築する業者側の都合があります。
一般住宅の玄関
ログ壁はログを積み上げるのも大変ですが、それを固定する為にボルトを通したり、ダボを打ち付けたりと手間とコストがかかります。
一方、一般住宅の玄関はどうなっているかというと、多くは玄関を開けても前に壁や襖があり家の中が見えない間取りになっています。
一般住宅の場合、壁を作るのは容易です。だから玄関の様な小さい空間を作り易いです。
小さいけれども、機能的な間取りの玄関が多いです。
田舎の人の訪問の仕方
私の住んでいる地域はそれ程、田舎ではありませんが、家にカギをしていないのが普通です。
田舎の農家の家などは、玄関は引き戸になっています。
引き戸の場合、カギをかけ難いというのもあるのでしょうが、普段、在宅時はカギをされていませんね。
それだからか、田舎では訪ねてくる人もドアを開けて、
「 こんにちは 」 っておとないするのが普通になっています。
だから、ログハウスの場合、いきなりドアを開けて見知らぬ人が家に入って来る
・・・といった事になります。
訪ねてきた人はドアを開けた先に、リビングがあるとは思いもしていませんので。
玄関とお風呂の位置
ログハウスでは壁をあまり作りたくないという事情から、小さな空間をまとめて配置したがる傾向があります。
具体的にはトイレ、風呂、玄関
この3つは各々にログ壁を作っていては大変なので、一か所にまとめた間取りにしがちなのです。
そうすると、お風呂やトイレに行くのに必ず、玄関を通らないとならないなんていう事にもなります。
誰かが訪ねて玄関にいる場合などは、トイレや風呂から出てこれないなんていう事にも。
住宅としてログハウスを建てる場合には、玄関の位置には気を付けた方が良いと思います。
壁の中央に玄関を設置するメリット
ログハウスの間取りを検討する際、一度は考えてみた方が良いと思うのは、玄関を中央にもってくるプランです。
それには以下の様なメリットがあります。
- 間取りを決めやすい
- ログ壁を設置し易い
- 立派な玄関になる
2階を支える為に家の中央にログ壁をおきたいです。
玄関が中央にあると、両方の壁は構造上意味があります。
玄関の奥行きは、他の部屋の間取りにつられて決まって来ると思います。
我が家の場合はその結果、かなり立派な玄関ホールになりました。
玄関の奥にはドアがあり、居室が見えない様に仕切られています。
玄関ホールはちょっとした部屋になっています。
玄関としては立派りなります。
フィンランドの玄関のドア
日本の大手ログハウスメーカーでは使われていませんが、フィンランドでは玄関ドアには窓ガラスがついているのが多い様です。
外から中をその窓でのぞかれてしまいます。
それで我が家の場合は、小さい飾りカーテンつけています。
でも、窓ガラス付きの玄関ドアは意外と便利なのです。その玄関ドアの窓のおかげで、日が入り、玄関は明るくなるからなのです。
上記の様に家の中央に玄関を作った場合、窓がありません。暗い空間になってしまいがちです。
だから玄関ドアの窓って貴重だと思います。