隙間風で寒いログハウスの隙間風対策
ログハウスは寒いです、特に隙間風が入ってきて。
ログハウスというと、薪ストーブに火が赤々と燃えていて家中暖かいといったイメージがありますが、実際、住んでみると真冬は寒くて住み難いです。
冷気を感じるのです、スースーと隙間風の。
実はログハウスは気密性が乏しく、隙間風が入り易い構造になっているのでした。
だから、ログハウスでは隙間風対策が冬、必要になって来ます。
実際、私が実践している4つの隙間風対策をご紹介します。
4つの隙間風対策
薪ストーブが隙間風の原因!?
薪ストーブのせいで隙間風が入るというと意外に思う人がいるかもしれませんが、実際、隙間風の原因になっています。
薪ストーブは煙突から家の外に排気しているのですから、空気も取り入れています。家の中の空気を吸って外に出しています。
家の中は空気が少なくなるので、家は外から空気を取りこもうとします。
つまり、隙間風が入って来るのではなく、家が隙間風を吸っている状態になってしまうのです。薪ストーブは掃除機と同じ事をしているわけです。
だから折角、薪ストーブで暖房してもスースーと隙間風で寒いといったことになってしまいます。
この隙間風対策として、薪ストーブに直接、外気を取りこむ様にします。
具体的には大概の薪ストーブには上の写真の様な外気導入オプションがありますから、それを取り付けます。床下に穴を開けて管で外気導入オプションと接続させます。
これにより、薪ストーブは家の中の空気は吸わずに家の外の床下から空気を取り入れて、家の外に排気する様になりますから、かなり隙間風は少なくなります。
窓やドア枠から隙間風
ログハウスは窓やドア枠に隙間があります。
ログ壁がだんだんと下に沈んでくるので、窓やドアが押しつぶされてしまわない様に、あらかじめ開口部を大きめに作るからです。
冬、風の強い日などは、窓やドアを閉めていても、この隙間から風が入って来る事があるでしょう。
ログハウスの本当に厄介な所です。この隙間は新築当初、埋めておくわけにはいかないのです。
参照) 窓やドアの隙間をふさぐ方法
床下の隙間風対策
床や床と壁との間から冷気が上がって来やすい場合があります。
一般的に家を長持ちさせるのに床下は通気を良くして湿気させない様にします。
良いログハウスは基礎が高く作りますから、床下にある程度の大きさのスペースが出来ます。
一度、その床下のスペースに降りてみると分かりますが、風の通りがとても良いです。夏などは熱や湿気が出ていくので都合が良いでしょう。
ところが、冬は北風が吹き抜けて行き、寒々しいです。
風が強い日などは、風圧からか、この冷気が床と壁の隙間から家の中に入り込んでくる事もあります。
この隙間風の対策として、基礎の通気口を冬場だけ閉めると隙間風を防げます。全ての通気口を閉めると良くないのでいくつかは開けて置きます。
具体的には通気口のカバーを下の写真の様に閉じられるタイプに冬は変更します。
下写真の左側は下向きに斜めに雨よけがされています。風は通し易い様になっています。
上写真、右側は通気孔を開けたり閉めたり出来るタイプです。中央のダイヤルを回して開閉します。
右側の通気口カバーに半分程、取り変えて通気口を閉めるだけで、風の勢いをかなり減らす事が出来ます。
隙間風の入り口を探す方法
ログとログの隙間、特にノッチからも隙間風が入って来る場合があります。
スースーと冷たい風を感じても、どこから隙間風が入って来ているのか、突き止めるのは難しいです。
線香の煙で探す方法を見たことがありますが、実際やってみると難しいです。
そこで私が活用したのが、非接触温度計、赤外線温度計という物です。
光を照射する事により一瞬で温度を計れる機器です。
もともとは薪ストーブの温度を計測する為に買った物なのですが、隙間を探すのにも有用です。
隙間風の入り口は温度が他と比べて低いです。この非接触温度計を使って温度の低い場所を探せば、そこが隙間だと分かるわけです。
この赤外線温度計は何かと便利なので、ログハウスには一つ用意しておいても良いと思います。
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家の中の隙間をふさぐ方法
上記の様に、隙間風の入口を見つけたらどうやって隙間をふさげばいいでしょうか?
隙間風を止めるのに、多くの人がやっている事は家の中の隙間にテープを貼る方法でしょう。
狭くて真っ直ぐな隙間なら手っ取り早い方法ですね。
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でも、ログハウスの場合、必ずしもテープで済ませられる隙間ばかりではありません。
バックアップ材を使うという方法があります。
伸縮性がある発砲ポリエチレン製品です。
断熱性があり、無毒性だという事です。
ドライバーやヘラなどを使って隙間に詰め込んでいきます。
ハサミで切れますので、作業し易いです。
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